介護度は高くつく方が良い??
介護保険の要介護の認定の話です。 医療現場の者の共通の認識に 介護度は高くつく方が良い、というのがあります。 これは、誤解を招きやすい言葉でもあるのです、患者さんの状態が重ければ良いという意味ではありません。 微妙に判定が異なる線であれば、やはり介護度は高くついた方が便利です。 有利というのは変ですね。やはり、便利という言葉がしっくりくるような気がします。...
View Article薬は減らしてもらう
ちょっと極端なタイトルですが、インパクトを意図して、あえてこう書いてみました。 高齢の方、特に独居の方が、薬をきちんと飲むのは難しい事です。 ヘルパーさんに朝入っていただく目的の一つが、内服確認(実質促しや介助)というのも珍しくありません。日中独居と言われる、ご家族が仕事に行っている昼間の時間を一人ですごしておられる方も沢山おられます。...
View Article事の深刻さと悩みの深さは一致するとは限らない
深刻な問題にぶちあたれば、誰でも悩みます。 解雇や倒産悪性の病気子供の非行大切な人との別れ それでも、不思議な事に、問題が大きいほど、悩みが深いかといえばそうでもないのです。...
View Articleモノで補えるものは補いつつ
昨日の絨毯の話もそうなのですが、適切に環境を設定する事で、介護の負担はいくらかでも軽くなります。 一面、人の手にまさる道具はないものだとも思います。 体位変換ができるエアマットとか、あるにはありますが、まだまだ、積極的におすすめできるレベルではないようです。...
View Articleちゃんと怒る事も大切
ちゃんと怒る、といっても、人に怒りを表しましょうというわけではありません。 それは、やらずにすむならやらないに越した事はありません。スッとするように感じても、後が面倒になります。 あなたが、面倒を感じないとしたら、一方的に傷つけている相手がいます。 ただ、怒る事が好ましくないといっても、怒りを感じないような状態は決して好ましい事ではありません。...
View Article薬・・・自分で調整して良いもの、悪いもの
処方してもらった薬は原則としてそのまま飲んでください。 調整して良い薬は、屯用薬として処方してあります。 これが、本来の姿なのですが、実際は、ご本人に微調整をしてもらって良い薬もあります。 下剤、睡眠薬、痛み止め。 ご自身が自覚できるような症状に希望して出してもらったような薬、と言っても良いと思います。 逆に、調整してはまずい薬は、医師検査結果をみて出しているような薬。...
View Article一包化とお薬カレンダの話
知っている人は、とっくに知っていると思うのですが、一応書いておきます。 薬が調剤薬局で処方される時、ヒートで渡される場合と、袋に錠剤がいくつか入った状態でわたされる事があります。 一度に飲む分が一つの袋に入っているのが、「一包化」 これは、医師の指示があって、薬局がお金をとってやっている事ですが、錠剤を落としがちな方や、一部飲み忘れて数があわなくなってしまう方には大変便利なものです。...
View Article辛さへのアプローチ
なんだか、訳もわからず辛い時、心の辛さか、体の辛さかをまず分けて考えてみる事をお勧めします。 両方の面がある事も多いものです。 そんな時は、どちらから取り組むのかを選ぶ。 状況や、得意不得意で取り組みやすい方を選んでください。 夜何度も起こされてる。起きて対応するか、無視して寝てしまうか。 選びきれない時は辛いです。相手を恨んだりします。...
View Article親が嫌いな方へ
親が嫌い、と言われる方は珍しくありません。嫌いを口にできなかったり、親しい人に話してたしなめられたりして、よけい辛い思いをしておられるお話もよく聞きます。私がおかしいのでしょうか、と言われる事もあるので、まず、ありがちな事、とお話しておきたいと思います。 親が嫌いは、親と仲が良くない、と同じではないようです。...
View Articleカミングアウトは基本お勧めなのだが
家に病人がいる。 家でご家族の介護をしている。 立派な事だと思うのですが、絶対に口にできない人がいます。母もその一人でした。 詮索されるなんて・・・立派だった人がこんなになってしまって・・・同情されるなんてまっぴら・・ まだ、二十歳になるかならないかのころから、どれだけ聞かされた事か。 手伝いは大してしたわけではないけど、病人の居る家の中の空気は体感があります。...
View Article印象の管理は大切
自分が人にどうみられているか気にしている方、全く気にしない方、様々だと思います。 心理療法では気にしすぎる方には、人はあなたの事をあなたが思っている程気にしていないものだ、といった、アプローチがされる事が多いようです。 気にしない方は悩んでいないので、ご自身でこの問題でカウンセリングにこられる事は少ないですね。...
View Articleむせる、という事の話から
食事にむせる、水にむせる。嚥下(飲み込み)の力が落ちている。 誤嚥性肺炎のリスクは否定できません。 だからといって、すぐに食事の形態を落とす。お茶にとろみをつける。禁食にする。そちらに意識がいくのは考えものです。 もちろん、頻繁に熱を出すような方には、そのあたりの対応は必要になってきます。 ただ、本当に怖いのはむせない誤嚥。むせるのは、肺に入ろうとした物を外に出す力があるから。...
View Article笑顔も難しい時
笑顔は人にも感じの良い印象を与えるし、結果自分も得だという事は概ね同意していただけるでしょう。 作っても笑顔、と言われると、作り笑顔は結構見破られるのにな、と思ったりもしますが、作っても笑顔でいると、少し元気になれるのも本当です。 それでも、笑顔になれない時って、ありませんか。笑顔を作れる時って、まだ余裕があるような気がします。本当に辛い時は、そんな努力をする余裕なんてない。...
View Article管は好きですか?
患者さんは管が抜けると喜ぶけど、ナースは管が好きだよね。みたいな話をした事があります。 点滴や、経管栄養、バルンカテーテルなどは、看護師でなければ管理できないもの。若いナースがそれができる事に職業意識を持つもの否定できない事だと思います。 それでも、管は異物。感染や出血などの元にもなります。 患者さん、ご家族はやはり管はないに越した事はないと発想された方が良いと思います。...
View Article食事療法は七掛けで長く
家で療養されているご家族に治療食を用意するよう指示されているご家族もいらしゃるでしょう。 飲み込みに配慮して食べやすい物を用意するだけで大変。カロリーだの、塩分だの言われても・・・とのお気持ちもわかります。 一番簡単な解決策は、配食弁当になるとは思うのですが、お金もかかるし、まずいと聞くとかわいそうと思われる方もおられるでしょう。 私のお勧めは、完璧にできなくても、ずるずる続ける。...
View Article一日一回は背中をチェック!
ベッド上で生活をしているご家族の介護をしておられる方。 一日に一回は、全身のチェックをお勧めします。お勧めはしたものの結構大変だろうな、と思います。 全身といっても、とりあえずは背中とお尻。決まった方を向いて寝ている方は下になっている所。 自分で、みるのが大変な方は、オムツ交換に入っているヘルパーさんや、訪問看護、訪問入浴の方に一声、「お尻大丈夫でしょうか?」と声をかけてください。...
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